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エアコンフィルターは水洗いした方が良いのか?

エアコンのフィルター掃除は、掃除機と水洗いでホコリをとるのが基本とされています。今回は水洗い掃除をするメリットとデメリット、掃除頻度や具体的な方法などについてご紹介します。

エアコンフィルターを水洗いしないとどうなる?

エアコンフィルターは室内のホコリやゴミをキャッチしており、水洗い掃除せずに使用すると以下のようなデメリットが生まれます。

デメリット①電気代が高くなる

エアコンはフィルターを通して室内の空気を内部に取り込み、冷却・加熱した後再び室内に戻します。ホコリなどの目詰まりを掃除せずにいると、エアコンの能力が低下することに。エアコンメーカーのダイキンによると、1年間エアコンフィルターの掃除をしなかった場合、電気代が25%も高くなってしまうそうです。(※)

※JRA4046-2004に準拠した運転条件で、フィルター掃除した場合(1,145kWh)と、しない場合(1,432kWh)で算出した年間電気代比率。1年後のホコリ量は2gで試算(ダイキン調べ)。エアコンの運転時間、使用環境によりお手入れ期間が異なることがあります。
https://www.daikin.co.jp/air/life/laboratory/aircon-clean

デメリット②水漏れの可能性があります

フィルターを水洗い掃除せずにいると、エアコンから水漏れすることがあります。フィルターが目詰まりするとエアコンの効きが悪くなりますが、冷房運転の際は設定温度を下げる人が多いのではないでしょうか。温度を下げるとエアコン本体が冷えすぎてしまい、内部で多くの結露が発生します。結露水が吹き出し口から滴り落ち、水漏れが発生する可能性があります。

デメリット③健康被害の可能性

エアコン内部の結露がフィルターの汚れと組み合わさると、カビや臭いの原因になります。そのまま掃除しなければ、繁殖したカビの胞子はエアコンの風と一緒に室内に送り出されます。カビを含む空気を吸い続けると、以下の病気を発症してしまう可能性があります。

アレルギー性鼻炎
アレルギー性皮膚炎
肺炎
夏型過敏性肺炎
呼吸器系疾患
「エアコンを使う季節になると風邪を引く」「咳や鼻水の症状がなかなか治らない」などの症状が出たら、フィルターのカビが原因かもしれません。気持ち良いものではないですしね。

エアコンフィルターを水洗いするメリット

次に、エアコンフィルターを水洗い掃除するメリットをご紹介します。

メリット①エアコンの効きが良くなる

エアコンフィルターのホコリやゴミを水洗い掃除すると、空気の循環がスムーズになります。冷房・暖房共に効きがよくなります。

メリット②電気代の節約になる

エアコンフィルターを水洗い掃除すると、冷暖房の効きが良くなり設定温度を押させることができます。過度な温度設定にしなくても快適な室温が保てるため、電気代が節約できます。

掃除の頻度はどのぐらいですれば良いのか?

エアコンフィルターの水洗い掃除の頻度
ダイキンホームページより
大手メーカーのダイキンは、以下のタイミングにエアコンフィルターの水洗い掃除を推奨しています。

冷房・暖房のシーズン前(5月・11月頃)
シーズン中は2週間に1回
シーズン前はしっかりと掃除し、シーズン中はこまめにホコリやゴミを取り除くイメージです。

水洗いでは落とせない 汚れがついている場合は?

エアコンフィルターに付着しているのがホコリやゴミなら水洗い掃除で十分ですが、油汚れやカビが付着していることもあります。その場合は中性洗剤を使用して掃除しましょう

油汚れがひどい場合

キッチンやダイニングなどに設置されているエアコンは、フィルターに油汚れが付着している場合があります。水洗いだけでは油汚れが落ちにくいことがあるため、中性洗剤で掃除するのがおすすめです。

台所用中性洗剤をぬるま湯に溶かし、歯ブラシを使ってフィルターを洗う。
(汚れが落ちにくいときは、10〜30分程度つけ置きしてもよいでしょう。) 
フィルターの裏側から水で汚れをすすぐ。
タオルや雑巾でしっかりと水分を拭き取る。
完全に乾くまで陰干しする。
乾いたらフィルターを元通りに装着し、コンセントを差し込む。
30分〜1時間程度、送風運転する。

カビが取れない場合

エアコンフィルターにカビが付着している場合も、中性洗剤できれいに汚れを落とすことができます。

ゴミ袋などで台所用中性洗剤をぬるま湯に溶かし、フィルターを20〜30分程度つけ置きする。
歯ブラシで汚れを落とし、シャワーで洗い流す。
半日ほどしっかり乾燥させる。
しっかり乾燥させると、カビを不活性化させることができます。カビの根がフィルターの奥まで生えていると再発するため、しばらくはこまめに洗浄・乾燥するとよいでしょう。

エアコンフィルターを水洗いする時の注意点

フィルターの水洗いを誤った方法で行うと、機器本体の故障に繋がることもあります。以下5つの注意点を守って丁寧に行いましょう。

注意点①網目を崩さない

フィルターを歯ブラシで掃除する際、力を入れすぎると網目を崩してしまうことがあります。網目が整っていないとホコリなどをきちんとキャッチできなくなります。フィルター掃除は優しく行いましょう。

注意点②しっかり乾かす

濡れたままのフィルターをエアコン本体に戻してしまうと、ホコリやカビの温床になってしまいます。またフィルターの水分が運転中のエアコン内部に入り込むと、発火する危険性も。そのため、風通しのよい日陰でしっかり乾かしてから戻すようにしましょう。

「急いでいるから」と直射日光やドライヤー・ストーブで乾かすと、変形・破損の恐れがあるので避けてください。

注意点③エアコンに直接水をかけない

エアコンは精密機械です。直接水をかけると故障してしまう可能性があるので、固く絞った濡れタオルで掃除しましょう。水拭きした後は必ず乾拭きをするようにしてください。機械と水の相性は良くありません。

注意点④市販のエアコンクリーナーを使わない

メーカーは市販のエアコンクリーナーの使用を推奨していません。エアコン内部の構造に詳しくないと汚れが落としきれないことがほとんどで、使ってはいけない部分にクリーナーがかかってしまうと火災に繋がる恐れもあります。エアコンクリーナーを使ったら帰って効きが悪くなったという話も聞きます。

注意点 ⑤自分でエアコンの分解をしない

エアコンの構造は複雑なので、分解すると元に戻せなかったり、故障してしまったりする場合があります。内部の洗浄には専門技術が必要なため、プロのエアコンクリーニングを利用しましょう。

最後に

マメにエアコンの掃除ができれば良いのですが普段 忙しくなかなかできない人が多いのではないでしょうか?そういう時はプロの業者に依頼するのも一つの手です 。また そもそも エアコンが汚れなければ 掃除をする必要はありません 。エアコンの汚れの元は空気中のホコリなどであることが多いです 。部屋 そのものを普段から 清潔にしておくこと 、エアコンの上に2枚目の後付フィルターを設置すること。そういうことによって エアコンの汚れを防ぐことができます この猛暑の中エアコンが無いと命に関わります。上手に付き合っていきましょう。