テレビアンテナの雪害対策

アンテナ というものは基本的に高い位置につけた方が、電波が強く安定 受診が可能です。

これは周辺にテレビ電波を遮断してしまうような建造物や木々が少なくなるためであり、現在のアンテナ設置方法においても考慮が必要です。このため、周りに障害物が少ないゆえにアンテナ本体の露出が大きく、積雪の可能性も高くなります。

その最たる場所といえば、屋根上です。毎年豪雪地帯を中心に積雪量の多い地域では、屋根の雪下ろしが恒例となっています。

当然、屋根上に設置されているテレビアンテナにも雪は積もり、時にこれがアンテナ本体にダメージを与えて、テレビ視聴不良を引き起こすこともあるのです。

もちろん、テレビアンテナは、ある程度の降雪にも耐えられる設計にはなっていますが、許容範囲を超えた積雪ですと雪の重みで破損してしまう可能性があります。特に地デジ用の八木式アンテナ（UHFアンテナ）ですと骨型で雪も積もりやすい形状のため、影響を受けやすいといえるでしょう。

破損まではなくても、アンテナの位置がずれてしまい、テレビ電波を正しく受信できなくなってしまい、テレビが映らなくなってしまうこともあります。

また、アンテナ本体以外にも電波を増幅するための装置、ブースターや屋外配線類も雪によりショートしてしまい、テレビ視聴に影響を及ぼすこともあります。

屋根以外のテレビアンテナで雪害を受けやすい場所としては、破風板や外壁があげられます。

屋根上よりは影響は少ないものの、特に軒下など積雪を防ぐものがなく、屋根上と似たような環境下の場合、同様の雪害を受ける可能性が高いです。

破風板や外壁で、先述のUHFアンテナを設置する際には、サイドベースと呼ばれる専用金具を使って固定することが一般的ですが、同じ場所にブースターの本体があれば、こちらも屋根上同様の影響を受けやすくなります。

いずれにしても、アンテナが雪害を受ける条件としては、アンテナ本体や周辺機器が積雪しやすい場所にあることによるといえるでしょう。

これらを防ぐには、次項に紹介するテレビアンテナの雪対策におすすめの工事がご参考になります。

以前のアンテナといえば、先述の通り骨型でおなじみのUHFアンテナ（八木式アンテナ）が一般的でしたが、現在では災害に強い製品も人気があります。

地デジ用でいえば、ボックスタイプのデザインアンテナが代表的で、第3世代としては、ポールタイプのユニコーンアンテナが災害の強い製品として登場しました。

ユニコーンアンテナの設置スタイルは、破風板や外壁への立ち上げスタイルが多いため、積雪のリスクも多少考えられますが、ポール形状のため、UHFアンテナよりは軽減できるといえるでしょう。

また、デザインアンテナであれば、広い軒下の外壁やベランダ内の壁面を設置場所に選ぶことで、より雪の影響を防ぐことができ、雪対策としての効果が期待できます。

テレビアンテナの種類を変えなくても、場所を変えることによって 雪対策も可能です。つまり現在設置してある場所から雪の影響を受けづらい場所にアンテナを設置しなおすことを言います。

極端な話にはなりますが、地デジ用アンテナの場合、強電界地域など電波の受信環境が良ければ、雪の影響を全く受けない屋内設置も可能です。

雪害はもちろん、雨風や鳥害の心配もありません。さらに外観も損ねないので、住宅の美観も保てます。

また、衛星放送用のBS/CSアンテナ（パラボラアンテナ）であれば、ベランダの壁面や広い軒下の外壁など雪が積もりにくい場所への移設も効果的です。