こんにちは eライフ 西春 代表の 加藤です。アンテナ工事をしていると必ず聞かれるのが、 ブースターって何ですか ?ブースターって必要なんですか ?という ご質問です。 多くのケースで必要となるブースターですが 、その役割について 普段あまり考えることはないのではないでしょうか? 今日はそういったお話をしていきたいと思います。
ブースター( 増幅器)とは?
テレビの「ブースター(増幅器)」とは、テレビ信号を増幅するはたらきがある部品です。
テレビの電波が弱い
アンテナからテレビまでのケーブルが長い
分配器を使って複数のテレビに電波を分散させている
このような時は、ブースター設置することで、テレビの映りが改善したり、テレビの受信環境を安定させることができます。
テレビの電波が弱い
アンテナからテレビまでのケーブルが長い
分配器を使って複数のテレビに電波を分散させている
このような時は、ブースター設置することで、テレビの映りが改善したり、テレビの受信環境を安定させることができます。
ブースター(増幅器)の仕組み
アンテナ自体には問題がないけれど、信号がテレビ本体に伝わるまでの経路で劣化している場合」には、ブースターが効果的です。
テレビブースター仕組み
テレビ信号は「アンテナ→テレビ端子→テレビ本体やレコーダー」という順番で伝わります。
ケーブルが長かったり分配器や混合器を設置していると、アンテナから出力されたもともとの信号の強さが弱くなるため、十分な電波がテレビまで届かず受信に支障が出ます。テレビ端子とテレビ本体との間にブースターを設置することで、端子から入力された信号が増幅され必要な信号強度がテレビ本体まで届けられる仕組みです。
テレビブースター仕組み
テレビ信号は「アンテナ→テレビ端子→テレビ本体やレコーダー」という順番で伝わります。
ケーブルが長かったり分配器や混合器を設置していると、アンテナから出力されたもともとの信号の強さが弱くなるため、十分な電波がテレビまで届かず受信に支障が出ます。テレビ端子とテレビ本体との間にブースターを設置することで、端子から入力された信号が増幅され必要な信号強度がテレビ本体まで届けられる仕組みです。
ブースターで信号品質の改善はできない!
ブースターは、あくまでも電波を強くするものではなくケーブルや分配で出た損失を復元させるものです。
ブースターは信号品質を上げるはたらきはなく、信号強度のみを増幅します。信号品質(CN比)とは信号とノイズの比率を指し、高ければテレビの映りが良い状態です。ブースターを設置してもアンテナが受信した電波自体の品質が低ければ、画質や音質はそのままの状態で反映されることになります。ノイズも一緒に増幅されると、かえって映りが悪くなることもあるので要注意してください。
ブースターは信号品質を上げるはたらきはなく、信号強度のみを増幅します。信号品質(CN比)とは信号とノイズの比率を指し、高ければテレビの映りが良い状態です。ブースターを設置してもアンテナが受信した電波自体の品質が低ければ、画質や音質はそのままの状態で反映されることになります。ノイズも一緒に増幅されると、かえって映りが悪くなることもあるので要注意してください。
ブースターの設置場所
ブースターは基本的にはアンテナ直下に設置します。信号レベルが低くなった後にブースターを通しても意味がありません。逆に信号レベルが強すぎても信号が歪むため、効果は限定的になります。信号レベルが適切な範囲内でなるべく高く、かつ信号品質が良い場所を選ぶと、それ以降の信号強度を高めることができます。
ブースターの種類
ブースターには「電源分離型ブースター」と「ビデオ・TVブースター」とがあります。
電源分離型の場合には、「アンテナ直下に増幅部、テレビ本体の前に電源部」というように2カ所に取り付けます。屋外のアンテナ直下に設置するため、ノイズが少ない状態で信号が増幅される仕組みです。
電源一体型の「ビデオ・TVブースター」の場合には、テレビ本体の近くに1カ所だけ取り付けて使用します。減衰した信号がテレビ端子に届くまでの間、少々劣化した信号が増幅されます。BS/CSのみ対応のブースターも電源一体型のケースがほとんどです。
電源分離型の場合には、「アンテナ直下に増幅部、テレビ本体の前に電源部」というように2カ所に取り付けます。屋外のアンテナ直下に設置するため、ノイズが少ない状態で信号が増幅される仕組みです。
電源一体型の「ビデオ・TVブースター」の場合には、テレビ本体の近くに1カ所だけ取り付けて使用します。減衰した信号がテレビ端子に届くまでの間、少々劣化した信号が増幅されます。BS/CSのみ対応のブースターも電源一体型のケースがほとんどです。
ブースター(増幅器)が必要かどうかの判断基準
自宅のテレビの映像・音声が、ブースター(増幅器)を設置することで改善するのかどうかを考える必要があります。
たとえば、もし電波レベルが弱すぎる地域であれば、ブースターを使ったとしても改善できない可能性があります。
ブースターの設置を検討している場合、以下のポイントに着目しましょう。
テレビ台数
アンテナとテレビの距離
ブースターの種類
アンテナレベル(電波強度)
アンテナの経年劣化
(BS/CSの場合)アンテナの角度や天気、遮蔽物
たとえば、もし電波レベルが弱すぎる地域であれば、ブースターを使ったとしても改善できない可能性があります。
ブースターの設置を検討している場合、以下のポイントに着目しましょう。
テレビ台数
アンテナとテレビの距離
ブースターの種類
アンテナレベル(電波強度)
アンテナの経年劣化
(BS/CSの場合)アンテナの角度や天気、遮蔽物
テレビの台数
複数のテレビを使用していて映りが悪いと感じられる場合は、ブースターを設置しましょう。
電波を複数のテレビに分配する際、分配器を使用します。その際、電波も減衰することがほとんどです。劣化した電波をブースターで改善すればテレビの映像・音声の改善が期待できます。
電波を複数のテレビに分配する際、分配器を使用します。その際、電波も減衰することがほとんどです。劣化した電波をブースターで改善すればテレビの映像・音声の改善が期待できます。
アンテナとテレビの距離
アンテナとテレビ本体との距離が離れていると、ブロックノイズが出ることがあります。
たとえば、もともとは「テレビ端子→テレビ本体」と直接的に接続していたけれど、「テレビ端子→レコーダー→テレビ本体」というふうに変えるとノイズが出ることがあります。レコーダーを挟むことによって、信号が届くまでの距離が長くなり劣化してしまうのです。アンテナケーブルの長さに比例して、電波強度は10m当たり約3dB(デシベル)損失するといわれています。
ケーブルを長くして映りが悪くなったと感じたら、ブースターの設置をおすすめします。
たとえば、もともとは「テレビ端子→テレビ本体」と直接的に接続していたけれど、「テレビ端子→レコーダー→テレビ本体」というふうに変えるとノイズが出ることがあります。レコーダーを挟むことによって、信号が届くまでの距離が長くなり劣化してしまうのです。アンテナケーブルの長さに比例して、電波強度は10m当たり約3dB(デシベル)損失するといわれています。
ケーブルを長くして映りが悪くなったと感じたら、ブースターの設置をおすすめします。
ブースターの種類
ブースター交換時、アンテナ直下に「電源分離型」の増幅部を残したまま「電源一体型」のブースターをテレビにつないでしまったときも、映像が映らないなどのトラブルに繋がります。
ブースターの役割を持つ増幅部は、電源部からの電流を受けて信号を増幅させます。そのため電源部を電源一体型と交換すると増幅部がはたらかなくなり、電波が弱くなるのです。
この場合は、増幅部と電源部がセットになった電源分離型ブースターを設置することで解決することができます。
ブースターの役割を持つ増幅部は、電源部からの電流を受けて信号を増幅させます。そのため電源部を電源一体型と交換すると増幅部がはたらかなくなり、電波が弱くなるのです。
この場合は、増幅部と電源部がセットになった電源分離型ブースターを設置することで解決することができます。
アンテナレベル(電波強度)
アンテナレベルとは、実際にアンテナが受信している電波の強度・感度のことです。
アンテナレベルはテレビの設定で確認することができます。メーカーや機種によって差異はありますが、おおむね以下の手順です。
テレビのホームメニュー画面へ
「設定」を選択
「放送受信設定」「アンテナ設定」を選択
地上デジまたはBS/CSのアンテナレベルを選択
数値を確認
表示される「適正数値」もメーカーや機種によって異なります。地デジとBS/CSでそれぞれの数値を確認しましょう。
もしも基準数値よりも大幅に低いアンテナレベルなら、ブースターを使用することで改善される可能性があります。
ただし電波品質が上がるわけではないので、根本的に解決したいなら高性能なアンテナに交換したり、アンテナの向きや設置場所を変更したりするほうが確実です。
【ちなみに】
テレビの機種によっては、「アッテネーター設定」があります。アッテネーターとは、ひらたく言えば「ブースターの逆のはたらき」をするものです。
電波強度が「高すぎる」場合にもノイズが発生してしまいます。そんなときにはアッテネーターによって信号を減衰させることで、映像や音声が改善される事もあります。
アンテナレベルはテレビの設定で確認することができます。メーカーや機種によって差異はありますが、おおむね以下の手順です。
テレビのホームメニュー画面へ
「設定」を選択
「放送受信設定」「アンテナ設定」を選択
地上デジまたはBS/CSのアンテナレベルを選択
数値を確認
表示される「適正数値」もメーカーや機種によって異なります。地デジとBS/CSでそれぞれの数値を確認しましょう。
もしも基準数値よりも大幅に低いアンテナレベルなら、ブースターを使用することで改善される可能性があります。
ただし電波品質が上がるわけではないので、根本的に解決したいなら高性能なアンテナに交換したり、アンテナの向きや設置場所を変更したりするほうが確実です。
【ちなみに】
テレビの機種によっては、「アッテネーター設定」があります。アッテネーターとは、ひらたく言えば「ブースターの逆のはたらき」をするものです。
電波強度が「高すぎる」場合にもノイズが発生してしまいます。そんなときにはアッテネーターによって信号を減衰させることで、映像や音声が改善される事もあります。
アンテナの経年劣化
今お使いのアンテナが「経年劣化して性能が落ちている」「すでに寿命を迎えている」というケースも考えられます。
その場合いくら信号を増幅させても電波自体の品質が落ちているので、アンテナを交換しなければ改善できません。
アンテナの寿命は10〜15年程度です。寿命のサインとしては「塗装の剥がれ」「部品のサビ」「支柱や取り付け金具のぐらつき」などがあります。
これらの症状が見られる、または設置してから10年以上が経っているときには新しいアンテナへの交換を検討ください。
その場合いくら信号を増幅させても電波自体の品質が落ちているので、アンテナを交換しなければ改善できません。
アンテナの寿命は10〜15年程度です。寿命のサインとしては「塗装の剥がれ」「部品のサビ」「支柱や取り付け金具のぐらつき」などがあります。
これらの症状が見られる、または設置してから10年以上が経っているときには新しいアンテナへの交換を検討ください。
BS/CSの場合)アンテナの角度、天気、遮蔽物
BS/CS放送は衛星から電波を受信しているため、アンテナの角度や天気、遮蔽物などによって電波強度が大きく変わってしまいます。
強風でアンテナの角度がずれてしまったり、アンテナの正面に高層ビルができてしまったりといった要因によって映りが悪くなることが考えられます。また雨や曇りなどの天気の日は、電波がうまく届かないケースが多いです。
このような場合には、アンテナの設置場所の変更や角度の調整をしてください。
強風でアンテナの角度がずれてしまったり、アンテナの正面に高層ビルができてしまったりといった要因によって映りが悪くなることが考えられます。また雨や曇りなどの天気の日は、電波がうまく届かないケースが多いです。
このような場合には、アンテナの設置場所の変更や角度の調整をしてください。
地デジとBS/CSで違う!テレビブースターの種類
ブースターは大きく分けて、以下のように種類分けすることができます。
対応可能チャンネル
地デジ対応
BS/CS対応
CATV(ケーブルテレビ)対応
マルチブースター
設置場所
屋外用
屋内用(卓上型)
自宅の環境や見たいチャンネル・放送局に応じて、使用するブースターを選びましょう。
対応可能チャンネル
地デジ対応
BS/CS対応
CATV(ケーブルテレビ)対応
マルチブースター
設置場所
屋外用
屋内用(卓上型)
自宅の環境や見たいチャンネル・放送局に応じて、使用するブースターを選びましょう。
対応可能しているチャンネル(周波数)
ブースターには、「地デジだけに対応しているもの」「BS/CS放送やCATV(ケーブルテレビ)に対応しているもの」「複数のチャンネルに対応しているマルチブースター」があります。
それぞれ電波の周波数帯が異なるため、自分が増幅したい電波・チャンネルに対応しているものを使う必要があります。
またマルチブースターの場合には、1つの機器にそれぞれの入力口がある点に注意が必要です。たとえば地デジとBS/CSとの電波を1つのマルチブースターで増幅するとき、地デジ用UHFアンテナは屋根の上、BS/CSアンテナはベランダ、というふうに距離が離れた場所からケーブルを引く必要があります。一般的には、専用ブースターに比べるとマルチブースターのほうが値段が高いことが多いです。
【くわえて】
近年、4K/8K放送に対応しているテレビを使っている家庭も増えてきています。BS/CSやCATVだけでなく、4K/8K放送に対応しているブースターかどうかもチェックしておきましょう。
それぞれ電波の周波数帯が異なるため、自分が増幅したい電波・チャンネルに対応しているものを使う必要があります。
またマルチブースターの場合には、1つの機器にそれぞれの入力口がある点に注意が必要です。たとえば地デジとBS/CSとの電波を1つのマルチブースターで増幅するとき、地デジ用UHFアンテナは屋根の上、BS/CSアンテナはベランダ、というふうに距離が離れた場所からケーブルを引く必要があります。一般的には、専用ブースターに比べるとマルチブースターのほうが値段が高いことが多いです。
【くわえて】
近年、4K/8K放送に対応しているテレビを使っている家庭も増えてきています。BS/CSやCATVだけでなく、4K/8K放送に対応しているブースターかどうかもチェックしておきましょう。
屋外用と屋内用(卓上型)の違い
テレビブースターは、屋外用と屋内用(卓上型)との違いもあります。
屋外用(電源分離型) 屋内用(卓上型)
増幅する力 強い 弱い
工事 高所作業 簡単
価格 高い 安い
屋外用は「電源分離型」と呼ばれ、「アンテナ直下に増幅部、テレビ側に電源部」というように2つに分けて設置するタイプです。
一方、屋内用は「卓上型」ともいい、「テレビ端子とテレビ・レコーダーとの間に設置」するタイプです。
屋外用・屋内用の選び方のポイントを以下にまとめてみました。
アンテナレベル自体が低いときは屋外型
コスト面が気になるなら屋内用もアリ
「そこまで画面や音声の乱れが気にならない」程度なら屋内用
マンションやアパートなどの集合住宅では屋内用を選択
「屋外用」は、電波の受信元に近い場所にテレビブースターを取り付けるため、効率よく電波を増幅できます。アンテナレベルがかなり低いときや高層ビルなどの遮蔽物に囲まれている場所、山間部の地域などにオススメです。
ただし屋根の上での作業は危険を伴う上に、テレビアンテナは微妙な角度の変化で電波状況が変わってしまいます。そのため専門業者に設置を依頼する事になります。
「屋内用(卓上型)」は、アンテナが受信する電波がそこまで弱いわけではないときに効果的です。テレビの位置を移動するためにケーブルを延長したときや、使うテレビの台数を増やしたとき(電波が分配され弱くなってしまったとき)などにおすすめ。
また、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合も屋内用を選択しましょう。屋外の共同で使用しているアンテナに勝手にブースターを取り付けることはできません。
屋外用(電源分離型) 屋内用(卓上型)
増幅する力 強い 弱い
工事 高所作業 簡単
価格 高い 安い
屋外用は「電源分離型」と呼ばれ、「アンテナ直下に増幅部、テレビ側に電源部」というように2つに分けて設置するタイプです。
一方、屋内用は「卓上型」ともいい、「テレビ端子とテレビ・レコーダーとの間に設置」するタイプです。
屋外用・屋内用の選び方のポイントを以下にまとめてみました。
アンテナレベル自体が低いときは屋外型
コスト面が気になるなら屋内用もアリ
「そこまで画面や音声の乱れが気にならない」程度なら屋内用
マンションやアパートなどの集合住宅では屋内用を選択
「屋外用」は、電波の受信元に近い場所にテレビブースターを取り付けるため、効率よく電波を増幅できます。アンテナレベルがかなり低いときや高層ビルなどの遮蔽物に囲まれている場所、山間部の地域などにオススメです。
ただし屋根の上での作業は危険を伴う上に、テレビアンテナは微妙な角度の変化で電波状況が変わってしまいます。そのため専門業者に設置を依頼する事になります。
「屋内用(卓上型)」は、アンテナが受信する電波がそこまで弱いわけではないときに効果的です。テレビの位置を移動するためにケーブルを延長したときや、使うテレビの台数を増やしたとき(電波が分配され弱くなってしまったとき)などにおすすめ。
また、マンションやアパートなどの集合住宅に住んでいる場合も屋内用を選択しましょう。屋外の共同で使用しているアンテナに勝手にブースターを取り付けることはできません。
テレビブースターの選び方は?5つのポイントをチェック
テレビブースターを選ぶときには、ブースターの種類のほかに以下の6つをチェックしましょう。
ゲイン(利得)
ゲイン調整機能の有無
定格出力
雑音指数
ラインブースターとの併用
現在の電波強度に合わせて選ぶ「ゲイン(利得)」と、安定した電波を送るのに必要な「定格出力」は特に重要なポイントです。
ゲイン(利得)
ゲイン調整機能の有無
定格出力
雑音指数
ラインブースターとの併用
現在の電波強度に合わせて選ぶ「ゲイン(利得)」と、安定した電波を送るのに必要な「定格出力」は特に重要なポイントです。
ゲイン(利得)
「ゲイン(利得)」とはキャッチした電波の信号を、どれくらい増幅できるかを数値で表したもの。数値が大きければ大きいほど増幅する効果は強力で、dB(デシベル)という単位で表されます。
テレビのアンテナレベルを事前に調べておくことで、適切なゲインの製品を選ぶことができます。たとえば「現在のアンテナレベルが30で、安定するのが60以上」だとすれば、「30dB以上」のゲインがある製品を選択します。
ただしゲインは、高ければ高い方がよいというわけではありません。ブースターは「信号レベルを上げるが、信号品質を上げるわけではない」という点に注意して、上限値にも気をつけましょう。
テレビのアンテナレベルを事前に調べておくことで、適切なゲインの製品を選ぶことができます。たとえば「現在のアンテナレベルが30で、安定するのが60以上」だとすれば、「30dB以上」のゲインがある製品を選択します。
ただしゲインは、高ければ高い方がよいというわけではありません。ブースターは「信号レベルを上げるが、信号品質を上げるわけではない」という点に注意して、上限値にも気をつけましょう。
入力・増幅レベル調整機能の有無
テレビブースターには「ゲイン」を調整できるタイプの製品があります。ゲインコントロールと呼ばれ、スイッチによる3段階切り替えやダイヤルでの微調整などの方法で調整可能です。
テレビブースターによって調整できる数値範囲は変わりますが、平均すると調整幅はおおよそ「1〜15」くらいが目安です。
微妙な数値の差でテレビの映りが変わるため、なるべく調整機能が付いているブースターを選ぶのが良いかと思います。
また異常発振を防ぐという意味でも大切な機能です。異常発振とは、ゲイン(利得)が大きすぎる場合やブースターの設置・接続不良によって、増幅された電波が入力信号に回り込む現象です。「電波のハウリング」のようなもので、広範囲に妨害電波が発信されてしまい、テレビや携帯電話などが通信障害を起こしてしまいます。
入力ATT(アッテネーター)という機能がついている製品もあります。アッテネーターは日本語で「減衰器」という意味です。ブースターに入力される電波のレベルを下げるはたらきがあります。
テレビブースターによって調整できる数値範囲は変わりますが、平均すると調整幅はおおよそ「1〜15」くらいが目安です。
微妙な数値の差でテレビの映りが変わるため、なるべく調整機能が付いているブースターを選ぶのが良いかと思います。
また異常発振を防ぐという意味でも大切な機能です。異常発振とは、ゲイン(利得)が大きすぎる場合やブースターの設置・接続不良によって、増幅された電波が入力信号に回り込む現象です。「電波のハウリング」のようなもので、広範囲に妨害電波が発信されてしまい、テレビや携帯電話などが通信障害を起こしてしまいます。
入力ATT(アッテネーター)という機能がついている製品もあります。アッテネーターは日本語で「減衰器」という意味です。ブースターに入力される電波のレベルを下げるはたらきがあります。
定格出力
定格出力とは「ブースターが出力できる映像信号の最大レベル」を表す数値です。映像信号を安定して送信するためには、信号のレベルがこの定格出力の範囲内におさまっていなければなりません。
たとえば「アンテナからの電波+テレビブースターで増幅させた電波」が合計90dBだった場合を考えてみましょう。
定格出力の最大値が90dB以上あれば問題ありませんが、もしも85dBが最大値だったとすれば、ブースターがうまく機能せず映像が乱れてしまう恐れがあります。
定格出力の範囲から外れると、ノイズが大きくなる可能性があります。ゲインとのバランスも確認し、できるだけ数値の幅が広い製品を選ぶのがポイントです。
たとえば「アンテナからの電波+テレビブースターで増幅させた電波」が合計90dBだった場合を考えてみましょう。
定格出力の最大値が90dB以上あれば問題ありませんが、もしも85dBが最大値だったとすれば、ブースターがうまく機能せず映像が乱れてしまう恐れがあります。
定格出力の範囲から外れると、ノイズが大きくなる可能性があります。ゲインとのバランスも確認し、できるだけ数値の幅が広い製品を選ぶのがポイントです。
雑音指数(NF)
ブースターを付けると、信号レベルが高くなりすぎてノイズが混じる場合があります。
元々ブースターは信号品質を上げるためのものではありません。アンテナが受信した電波をそのまま増幅するため、ノイズも合わせて増幅させてしまうのです。
ノイズの影響を抑えるには「雑音指数(NF)」という指標に着目します。数値が「1」に近いほど、電波の質を落とさずに増幅できます。「地デジなら3dB以下」そして「BS/CSなら6dB以下」を目安に選ぶと良いでしょう。
ただし「もともと含まれるノイズを低減する」というわけではなく、あくまで「なるべく元の品質のまま増幅する」という指標なので要注意。
実は蛍光灯やテレビなど、身近な電子機器からもノイズの原因が発生しています。ブースターをほかの電子機器から離すというノイズ対策もありますが、アンテナからの距離を重視する方が効果的です。
元々ブースターは信号品質を上げるためのものではありません。アンテナが受信した電波をそのまま増幅するため、ノイズも合わせて増幅させてしまうのです。
ノイズの影響を抑えるには「雑音指数(NF)」という指標に着目します。数値が「1」に近いほど、電波の質を落とさずに増幅できます。「地デジなら3dB以下」そして「BS/CSなら6dB以下」を目安に選ぶと良いでしょう。
ただし「もともと含まれるノイズを低減する」というわけではなく、あくまで「なるべく元の品質のまま増幅する」という指標なので要注意。
実は蛍光灯やテレビなど、身近な電子機器からもノイズの原因が発生しています。ブースターをほかの電子機器から離すというノイズ対策もありますが、アンテナからの距離を重視する方が効果的です。
ラインブースターの併用は?
「ラインブースター」とはブースターの補助装置です。
60dBをも下回る超弱電界エリアの地域などでは、ブースターだけでは適正入力レベルに達しない可能性があります。ラインブースターがあれば、電波の質自体の劣化を防ぎながら良質な電波を増幅することが可能です。
地デジの場合にはアンテナ直下に、BS/CSアンテナの場合にはケーブルで20m以上離して使用してください。
60dBをも下回る超弱電界エリアの地域などでは、ブースターだけでは適正入力レベルに達しない可能性があります。ラインブースターがあれば、電波の質自体の劣化を防ぎながら良質な電波を増幅することが可能です。
地デジの場合にはアンテナ直下に、BS/CSアンテナの場合にはケーブルで20m以上離して使用してください。
テレビブースターを設置するときの注意点
信号品質の低下を防ぎテレビの映りを改善してくれるテレビブースターですが、効果的に使用するためには以下の2点に注意する必要しましょう。
連続で設置しない
買い替え時は種類を確認する
正しく設置しなければ効果が弱まるばかりか、逆にノイズが増幅されることも考えられます。
連続で設置しない
買い替え時は種類を確認する
正しく設置しなければ効果が弱まるばかりか、逆にノイズが増幅されることも考えられます。
連続設置はできない
テレビの映りが悪いからといって、もう1台ブースターを追加するのは避けましょう。ブースターを連続で設置すると、電波が強くなりすぎ信号品質の低下に繋がる場合があります。
ブースター交換のタイミングでは 種類をチェック
ブースターを買い替える時は、使用しているブースターの種類を事前に確認しておきましょう。現在設置しているブースターと同タイプのものに交換しなければいけません。
ブースターには「電源一体型」と「電源分離型」の2種類があります。電源部と増幅部が一体になっているか分かれているかがそれぞれの違いです。
よく見られる間違いが、電源分離型ブースターの電源部が増幅部と誤って交換されるパターンです。増幅部は電源部からの電源をもとにしてはたらくため、電源部がなければブースターは機能不全になります。また分離型ではなく一体型を購入してしまい、電源部が一体型と交換されるミスもよくある例です。
交換する際、種類を事前にチェックし電源部と増幅部を混乱しないようにしましょう。「交換してテレビが映らなくなった」と焦る心配もありません。
ブースターには「電源一体型」と「電源分離型」の2種類があります。電源部と増幅部が一体になっているか分かれているかがそれぞれの違いです。
よく見られる間違いが、電源分離型ブースターの電源部が増幅部と誤って交換されるパターンです。増幅部は電源部からの電源をもとにしてはたらくため、電源部がなければブースターは機能不全になります。また分離型ではなく一体型を購入してしまい、電源部が一体型と交換されるミスもよくある例です。
交換する際、種類を事前にチェックし電源部と増幅部を混乱しないようにしましょう。「交換してテレビが映らなくなった」と焦る心配もありません。
屋外用ブースターの設置方法
増幅部と電源部との2つに分かれている屋外(電源分離型)ブースターの設置方法を解説します。
増幅部はアンテナ直下(1m以上離して設置)、電源部は室内に設置するのが一般的です。
設置手順は以下のようになります。
増幅部をアンテナの支柱(マスト)に設置する
同軸ケーブルに防水キャップやコネクターを設置する
室内で電源部を設置し、テレビ・分配器などと接続する
アンテナと増幅部とを接続する
増幅部と電源部とを接続する
アンテナレベルを確認しながらゲイン数値を設定する
増幅部をアンテナ頂点から1m以上離すのは、電波が混ざってしまったりそれによって雑音(ノイズ)が発生したりするのを防ぐためです。支柱の高さによって1m確保できない場合もありますが、なるべく離れた場所に設置しましょう。
設置後はテレビのアンテナ強度を確認して問題なければOKです。
屋外用ブースターの設置は、屋根の上での作業になります。高所作業は大変危険なので、専門業者に依頼するのがおすすめです。
業者に設置を依頼した場合、費用の目安は15,000〜25,000円ほどです。アンテナの交換と一緒に行うことで安くできることもあるので、もしアンテナの寿命も気になる方は検討してみてください。
増幅部はアンテナ直下(1m以上離して設置)、電源部は室内に設置するのが一般的です。
設置手順は以下のようになります。
増幅部をアンテナの支柱(マスト)に設置する
同軸ケーブルに防水キャップやコネクターを設置する
室内で電源部を設置し、テレビ・分配器などと接続する
アンテナと増幅部とを接続する
増幅部と電源部とを接続する
アンテナレベルを確認しながらゲイン数値を設定する
増幅部をアンテナ頂点から1m以上離すのは、電波が混ざってしまったりそれによって雑音(ノイズ)が発生したりするのを防ぐためです。支柱の高さによって1m確保できない場合もありますが、なるべく離れた場所に設置しましょう。
設置後はテレビのアンテナ強度を確認して問題なければOKです。
屋外用ブースターの設置は、屋根の上での作業になります。高所作業は大変危険なので、専門業者に依頼するのがおすすめです。
業者に設置を依頼した場合、費用の目安は15,000〜25,000円ほどです。アンテナの交換と一緒に行うことで安くできることもあるので、もしアンテナの寿命も気になる方は検討してみてください。
屋内用ブースターの設置方法
屋内設置は、室内での作業だけで済むので比較的簡単です。
アンテナ端子からテレビブースターに接続する
テレビブースターから分配器またはテレビに接続する
テレビの映りを確認・調整する
なるべくアンテナに近い場所にテレビブースターを設置することがポイント。「アンテナ端子→テレビブースター→分配器・テレビ」の順につながっていることが確認できたら、作業終了です。
テレビの周辺機器など、ケーブルがごちゃごちゃしているとノイズの影響を受けやすくなる恐れがあります。なるべく配線をスッキリさせておきましょう。
アンテナ端子からテレビブースターに接続する
テレビブースターから分配器またはテレビに接続する
テレビの映りを確認・調整する
なるべくアンテナに近い場所にテレビブースターを設置することがポイント。「アンテナ端子→テレビブースター→分配器・テレビ」の順につながっていることが確認できたら、作業終了です。
テレビの周辺機器など、ケーブルがごちゃごちゃしているとノイズの影響を受けやすくなる恐れがあります。なるべく配線をスッキリさせておきましょう。
最後に
テレビを視聴していてノイズが入るとイラッとすることも少なくありません 。良いアンテナ機器を使い 快適なテレビでライフを送ってください。