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素人でもdiyでエアコンの取付はできる?

毎日の猛暑でとろけそうなeライフ西春代表の加藤です。先日お客様とのお話でdiyの話題になったので今日はエアコンのdiyについてお話したいと思います。

結論からお伝えすると、エアコンの取り外し・取り付けは、専門業者に任せた方が、結果的には時間も費用も抑えられると思います。

私のお客様に専業で大家さんをしている方が何人か いらっしゃるんですが、 クリーニングや壁紙の張替えは自分でやってもエアコンは無理と言われる方が多いです。皆さんは このブログを読んで それでもまだ DIY をしようと思いますか?

エアコンの取外し、取付けは自分でもできる?

必要な道具を揃えて正しい手順を踏めば、エアコンの取り外し・取り付けの移設は自分でも行えます。



ここでは、エアコンの取り外し・取り付け工事に必要な道具と手順について解説していきます。



ただし、エアコンの配線やコンセントの増設作業など、電気系統の工事には「電気工事士」の資格が必要です。

第1条 この法律は、電気工事の作業に従事する者の資格及び義務を定め、もって電気工事の欠陥による災害の発生の防止に寄与することを目的とする。
引用:電気工事士法

電気工事法は、作業ミスによる感電や火災を防ぐために定められています。



エアコンの取り外し・取り付けで配線が必要な場合は、必ずエアコン工事の業者に依頼してください。

エアコン取り付けに必要な工具は?

エアコンの取り外し・取り付け工事に必要な道具は、ホームセンターや工具店、ネットショップで購入できます。



以下で、工事に必要な道具をまとめました。すべてそろえると、合計32,000円程かかります。

1.真空ポンプ 10,000円〜 室外機に残った空気を抜く
2.パイプベンダー 2,000円〜 ガス管・電線を曲げる
3.パテ 200円〜 壁穴の隙間を塞ぐ
4.メジャー 400円〜 背板に取り付ける位置の確認
5.モンキーレンチ 1,000円〜 ガス管、ネジを締める
6.水平器 1,000円〜 背板の取り付け位置の確認
7.トルクレンチ 3,000円〜 ネジを一定の強さで締める
8.六角レンチ 1,000円〜 エアコンバルブを開放する
9.ニッパー 1,000円〜 エアコンの配線を切る
10.ペンチ 1,000円〜 エアコンの配線を切る・曲げる
11.電動ドリル 7,000円〜 取り付け時に壁に穴を開ける
12.ドライバー 500円〜 ガス管・ネジを締める
13.脚立 4,000円〜 高所作業の足場
14.軍手 100円〜 作業時のケガを防ぐ
合計 32,000円〜

プロの職人はもちろん もっとたくさんの工具を持っています。 なくてもできることもありますが基本的には揃えておいた方が良いでしょう。

エアコンの取外しの作業手順

エアコンの取り外し・取り付け、それぞれの手順や注意点が異なります。



まずは、エアコンの取り外し作業の手順から解説します。

冷房運転の確認

エアコンが正常に運転するかを確認します。



正常に運転していることが確認できたら、エアコンはつけたまま室外機へ向かいます。

ガス回収

冷房運転をすると
冷媒ガスが 室外機から 室内機 へ、そしてまた室外機へと循環します 。この時 高圧側のバルブを閉めることによって 室外機から室内機へのガスの循環を封じます 。室内機側に残っているガスは自然と室外機側に戻ってくるので戻り切ったところで 低圧側のガスのバルブも閉めます。 こうして ガス回収を行うことができます。

コンセントを抜く

ガス回収が終わったらコンセントを抜いておきましょう 。誤って電源をショートさせてしまうと故障の原因になります。

配管 電線の取り外し

ガス回収をして コンセントを抜いたら、あとは配管、電線を取り外します 。モンキーレンチなど工具を使って 取り外しましょう。

室内機の取外し

パイプを全て外したら、 室内機本体を外します。 室内機 本体は壁に直接取り付けてあるわけではありません 。背板という ペラペラの金属の板が室内の壁に取り付けてあり 、そこに引っ掛けてあるだけです 。爪を外して持ち上げれば簡単に取り外せます。

背板の取外し

最後に壁に残っているせい板を取り外します。 電動ドライバーでネジを外せば簡単に取り外せるはずです。

エアコン取り付けの作業手順

エアコン取り外しはどのメーカー、どの機種もほとんど同じなのですが、 取り付けは多少違ってきます。 基本的な工程はほぼ同じなのですが 、一部 機種は配線が増えたり、工程が変わって来ることがあります。ここではあくまで 基本的な作業の手順について解説したいと思います。

背板の取り付け

エアコン室内機本体を引っ掛ける背板を取り付けます。 これがうまくいっていないとエアコンが傾いてしまったり 落下の可能性があります。 水平器やボードアンカーを使い 確実に取り付けします。

電線 、ドレンホースの取り付け

エアコン本体に、電線 、ドレンホース、 アース線など必要なものを取り付けます。 機種によっては ここで換気ホースなど必要なものが増える場合があります。

エアコン本体の取り付け

室内機 本体は背板に引っ掛けるだけなのですが、背板上部に 3箇所 爪が出ているため そこに合わせて 室内機を上からかぶせます。 下側の爪をパチンと止めれば取り付けは終了です。

ガス管の接続

一般的にプロの作業員は20m のガス管を購入して、必要な長さに合わせてカットします 。その際 専門工房を使い 配管の先端をフレア加工をするのですが 、DIY で作業する場合キット管という便利なものがあります 。3〜4m の長さにあらかじめ カットしてあり フレア加工もしてあるので初めての方は こういったものを購入すると良いのではないでしょうか 。フレア 加工の仕方や フレアの締め付ける力を間違えるとガス漏れの原因になりますので注意してください。

エアコン室外機の取り付け

エアコン 室外機 は水平な場所に設置してください 。床がコンクリートなどで傾斜がある場合 防振ゴム等を使ってなるべく 水平な形にします。
あとはガス管 、電線 、ドレンホースの処理をします

真空引き 、リークテスト

取り付けが終わったら 真空引きをします。 真空ポンプをつないで電源を入れておけば 機械が勝手に配管内の空気を抜いてくれます 。
真空引きが終わったらガスが漏れていないかの リークテストをする必要があります。真空ポンプのゲージが元に戻ってしまう場合は 、外の空気が 配管内に入っている証拠です 。そのまま ガスを開放してしまうとガスが漏れる可能性があります。

ガスの解放

ガス回収をした時の 逆の手順でガスを開放します。 高圧側のバルブを回し 室内機側にガスを入れ 、その後 低圧側のが ガスも開放します。

試運転

取り付け作業が終わったらコンセントを差し 試運転を行います。 この時 コンセントに適切な電圧が切っているかテスターにて確認します。
100V のエアコンでしたら100v が
200v のエアコンでしたら200v が
来ているかどうかを確認します 。100V のエアコンに200v の電源が来ている場合 、気づかずにコンセントをさしてしまうと、エアコンの基盤が壊れてしまうので気をつけてください。

どういう人なら エアコンの DIY ができる?

最近は YouTube などで工事の画像などを簡単に見ることができます 。YouTube で見ている限りはそれほど難しいものには感じないかもしれません 。ただ 実際やってみると思ったより大変だった(^_^;)という声をよく聞きます。


エアコンそのものは つけたことはなくても似たような作業をしたことがある
という人はいる かもしれません 。エアコンと似たような作業とはどのようなものがあるのでしょうか?
業務用冷蔵庫 、車のエアコン、エコキュートなどは 放送が エアコンと似ており 工具も 似たようなものを揃えている可能性が高いです そういう方でしたら 作業の難易度はそれほど高くないかもしれません。
全くの未経験だと難しいかもしれませんね。

最後に

自分でエアコンをつけたけど後からガス漏れが水漏れがあり 修理を頼んだら帰って高くなったという話も聞きます。餅は餅屋で専門的な工事は 専門業者に頼んだ方がスムーズに行くことが多いかと思いますが、
それでも DIY がしたい!
チャレンジしたい!
という方はこのブログを参考にしていただけると幸いです。